連続青酸死事件で弁護側の控訴を棄却 大阪高裁(24日)産経
京都、大阪、兵庫3府県で起きた連続青酸死事件で、夫や内縁男性ら4人に青酸化合物を飲ませて殺害したなどとして殺人罪と強盗殺人未遂罪に問われた筧(かけひ)千佐子被告(72)の控訴審判決公判が24日、大阪高裁で開かれ、樋口裕晃裁判長は、求刑通り死刑とした1審京都地裁の裁判員裁判判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。 3月1日の控訴審初公判で、弁護側は1審に続き、全事件で無罪を主張。さらに筧被告の認知症が進み訴訟能力がないとして、公判停止か新たな精神鑑定を求めた。しかし高裁はいずれも認めず、新たな証拠調べや被告人質問など実質的な審理をしないまま即日結審した。検察側は控訴棄却を求めていた。
平成29年11月の1審判決は、被害者4人はいずれも自殺や事故ではなく青酸中毒だとした上で、それぞれの犯行時間帯に一緒にいたとして筧被告を犯人と認定。「事件当時に精神障害はなく、公判時の認知症も軽症」と完全責任能力や訴訟能力があると認定した。
1審判決によると、筧被告は、遺産取得や債務の返済を免れるため19~25年、青酸化合物を飲ませ、京都府向日市の夫の勇夫さん=当時(75)=や、内縁関係にあった大阪府貝塚市の本田正徳さん=同(71)=と兵庫県伊丹市の日(ひ)置(おき)稔さん=同(75)=の3人を殺害し、神戸市の知人男性1人を殺害しようとした。https://www.sankei.com/affairs/news/190524/afr1905240013-n1.html
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