要人警護や災害対応を担う佐賀県警の警備2課で今春、初の女性警護員(SP)が誕生した。学生時代からの夢を実現した高尾智美巡査部長(26)。男性職場のイメージが残る警護の現場での挑戦に「後に続く後輩の女性警察官のために、がんばりたい」と話している。
 鳥栖市に隣接する県境の福岡県小郡市出身。中学高校とソフトボール部で鍛え、短大卒業後に家族のルーツがある佐賀県警を受験した。県警本部の警務課、佐賀北署などを経てこの春、念願の警備2課員に。警察署などからの応援ではなく、県警では初となる女性の専従警護員になった。
 警察官を志す前から女性SPを志望していた。映画化もされたドラマ「SP」を見て、主演の岡田准一さんや真木よう子さんらが演じるSPに憧れた。「『かっこいい』というイメージ先行でしたが」と笑顔で振りかえる。
 警備2課の警衛・警護係の一員として、立案された要人警護計画の中身を詰める作業をしながら、SPとしての訓練も重ねている。県警の射撃競技の代表でもあり、特別訓練員としての鍛錬も欠かさない。
 今後は外国の要人や皇族、閣僚の来県時に警衛・警護に就く。女性の要人の場合はトイレなどの警護も行う。「要人警護はゼロか100点かの厳しい現場。緊張感をもって訓練にのぞんでいる」という高尾さん。「女性だからこそ守れる現場もある。後輩の目標となる警護員をめざしていきたい」と話している。
■女性警官の採用増 働きやすい…