特殊詐欺防げ 標語入り袋2万枚作製、大阪府警松原署(15日)産経
高齢者らが特殊詐欺被害に遭うのを防ごうと、大阪府警松原署は防犯標語を記したビニール袋2万枚と、キャッシュカードや通帳を入れるケース650個を作製、今月から高齢者と接する機会が多い調剤薬局でビニール袋、ケアマネジャーにカードを配布してもらう取り組みを始めた。詐欺犯からキャッシュカードをだまし取られないよう注意喚起の文言が記されている。(藤崎真生)
薬の袋やキャッシュカードのケースに標語を記し、高齢者らに配布することで、普段から防犯意識を高めてもらうのがねらい。大阪府松原市薬剤師会、市地域包括支援センターと連携し、実現した。
協力した調剤薬局は松原市内の38店舗で、高齢者らに薬を渡す際、「キャッシュカード預かります!!」「風邪引いた(息子になりすます)」という電話は、「すべて詐欺」などと書かれたビニール袋に入れてもらう。
また、ケアマネジャーは市内の高齢者宅を訪問する際、「キャッシュカードは 渡さない」「暗証番号は 教えない」と記されたケースを配ってもらう。
調剤薬局でビニール袋を受け取った市内の主婦(78)は「身近にビニール袋があることで、被害を防ぐ意識も高まると思う」と話した。
松原署によると、今年1~3月、管内では20件の特殊詐欺事件が発生し、約2400万円の被害が発生。被害者はいずれも65歳以上で、百貨店社員や警察官らを装い、「キャッシュカードが不正利用されている」などとカードをだまし取る「手交型」が13件と最多を占めた。3月初旬には、この手口で松原市内の70代女性がキャッシュカード3枚をだまし取られ、約200万円を引き出された。
同署の担当者は「不審な電話があれば、まず警察や家族に相談してほしい」と注意を呼びかけている。
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