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2019年3月16日 (土)

郵便局員が“連係プレー”強盗逮捕 福岡県警が感謝状(16日)西日本

郵便局強盗をスピード逮捕に導いたのは、局員3人の“奇跡の連係プレー”だった。福岡県大野城市の筑前大野郵便局で今月1日、客の女性を人質にとり現金約27万円を強盗したなどとして同県久留米市の無職の男(67)が強盗致傷容疑で逮捕された事件。男はカッターナイフを客に突き付けた上、シンナー缶や点火棒も持っていた。県警は「着火すれば爆発の危険性もあった。勇気ある行動で犯人の逃走を防げた」(幹部)として、18日に感謝状を贈る。

カッターに薬品…惨事防ぐ

 「強盗たい。金を出せ」-。1日午後1時50分、住宅街の一角にある郵便局に男の声が響いた。局内には少なくとも2人の客と、局員3人がいた。男は近くにいた女性客(69)の首に背後からカッターナイフを突き付けた。
 窓口担当の局員は、男から渡されたバッグに現金27万1千円を入れた。男が逃げようと背中を向けた瞬間、男性局長(45)は「年配に見える。凶器もカッターナイフだけなら何とかなるかも」と男に飛び掛かった。別の局員もカラーボールを手に応戦、2人がかりで男を取り押さえた。
 しかし、相手の手にはカッターナイフ。それを奪ったのは女性局員だった。「訓練かと思って、冷静になれた。カッターに触れると意外とすっと男の手を離れたので、遠くに投げた」と振り返る。
 息つく間もなく、男は持っていたシンナーを局長の顔にかけた。局内には鼻を突く刺激臭が充満。それでも局長は「昔、薬品が目に入ったことがあったが、問題なかった」とひるまず、別の局員は「火をつけられたらまずい」と手を伸ばした。男が腰に着けたポシェットから点火棒を発見。「間一髪だった。まさに奇跡が重なった」と言う。
 取り押さえる際、局員3人は指などに切り傷を負ったが、客にけがはなかった。県警幹部は「着火していれば犠牲者が出た可能性もある。とっさの判断と行動に頭が下がる」と感謝した。
 日本郵便九州支社(熊本市)は「お客様にけががなくて良かった。今後も警察と協力して強盗対策に取り組んでいく」とコメント。県警幹部は「命が最優先。安全第一で無理をしないで」とだけ付け加えた。=2019/03/16 西日本新聞=
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/494741/

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