警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(11、12日 単位・レベル)
〝騙り〟に注意を
【治安うんちく】 今年に入っても特殊詐欺は減少傾向を示しているが、それでも1日当たりに換算すると28件発生しており、1時間に1件以上になる。
その手口が巧妙になり、息子や孫を名乗る手口が多かったが、近年は登場人物も多様化。親族から警察官、弁護士、市区町村の職員、金融庁職員、銀行協会。そして福岡市では消防署員まで登場した。
その使い方が巧妙で、本物と信じてしまう文言が用意されている。例えば、警察官なら詐欺犯などの専門家の捜査2課の刑事を装ったり、なんと中には「国際ロマンス詐欺」なるものまで登場している。
「どうしたら防げるのか」―やはり、口述を直に示して「こんな電話に注意しよう」などでは防げない。警察や弁護士、あるいは検察制度など〝世の中の仕組み〟から勉強してもらうなど「噛んで含める」指導が必要だ。
警察庁によると今年1月現在の特殊詐欺の被害者を年齢別にみると、全被害者数の中で65歳以上の高齢者が82.1%と8割を占めている。その中でも女性に被害が多い。
オレオレ詐欺の場合は9割が高齢者だ。その中でも女性は8割もある。
架空請求の場合は被害者全年齢の51.9%が65歳以上でうち42.9%は女性。融資保証金は65歳以上の高齢者は35.0%と低い。しかも全部が男性被害者だ。
還付金詐欺の場合は77.9%が高齢者で、うち女性は54.2%。ところが、金融商品等取引名目詐欺となると33.3%が高齢者で全てが女性となる。
警視庁武蔵野署は毎月、町など地域別にアポ電の回数、被害件数、被害金額の統計数字を新聞折り込みなどで全家庭に配布している。さらに、見回り隊による巡回、警察官による65歳以上の全家庭訪問などをしているが、それでも完全になくならない。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
詐欺天国ニッポン
大阪の振り込め詐欺コマーシャル
https://www.youtube.com/watch?v=0erMfQ80Jno
★【速報】 ご用心!消防職員装い高齢者宅に「一人暮らし?」 (11日)読売
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190308-OYT1T50260/
福岡市消防局は8日、3月に入り、市内の高齢者宅に消防職員を装って「一人暮らしですか」などと家族構成を聞き出そうとする不審電話が2件あったという。一種の「アポ電」ですね。
★今年もう2回目、詐欺防いだコンビニ店員 72万円阻止(8日)朝日
★「改元でカード変更必要」=詐欺未遂容疑で男逮捕-神奈川県警(7日)時事
★北九州の医師が投資詐欺疑い 福岡県警、死亡妻も書類送検(7日)西日本
★“タンス預金”1350万円 息子装う電話で渡す 80代女性が被害(6日)NHK
★長男かたり1500万円詐取 埼玉・所沢(5日)産経
★架空請求で約2700万円詐取(5日)NHK北海道
★国際ロマンス詐欺、新たに2人被害 容疑の5人再逮捕 (4日)日経
★電話転送サービス悪用の調査急増(28日)NHK
★「犯人の声」で実態知って 振り込め詐欺の防犯アプリ、学生が開発 (27日)日経
★高齢者だけじゃない詐欺被害 ネット利用料の架空請求は若者も(26日)NHK
★息子装い460万円詐取の疑い、詐欺Gの受け取り役の男逮捕(26日)TBS
★特殊詐欺 警察官装う新たな手口 去年の被害額が19億円に(22日)NHK
★民泊施設を転々とし詐欺電話か(21日)NHK
★特殊詐欺減るも被害額356億円 18年、警察庁「依然深刻」(21日)共同
★改元詐欺ご用心…「金融カード交換を」ウソ手紙 (20日)読売
★いつもは病院までなのに…タクシー常連客を詐欺から救う(19日)朝日
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