警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(3、4日 単位・レベル)
いつの世も悪は絶えず
【治安うんちく】
正月早々、信じられない事件が起きた。平成31年が明けて早々、東京・JR原宿駅前の竹下通りで、軽乗用車がおよそ130㍍にわたって逆走し、はねられた大学生が意識不明の重体になったほか8人が重軽傷を負った。男は事故後に目撃者の男性を殴って軽傷を負わせて逃走。事件発生から約25分後、警察官が人相着衣に酷似する男を渋谷区の代々木公園内で発見して職務質問で逮捕した。その際に男は「テロを起こした」と供述している。
その後の調べで車から灯油20リットルと高圧洗浄機も見つかっており「灯油で車ごと燃やそうと思った」と話し、「明治神宮に入ろうとしたが規制で入れなかった」とも供述している。さらに上野でも事件を起こそうと思ったとも話している。
思いだすのは平成20年6月に発生した東京秋葉原の通り魔事件。路上でレンタルしたトラックで次々に歩行者をはねたたあと、車から降りてきてサバイバルナイフで通行人を襲い14人が刺され、7人が死亡。現場近くで駆けつけた警察官が拳銃を抜いて制圧し現行犯逮捕した。
まさに「いつの世も悪は絶えず」だ。
逮捕には現行犯逮捕と緊急逮捕、それに逮捕令状による通常逮捕があるが、原宿の場合は時間差があるので緊急逮捕なのか? 緊急逮捕の場合に逮捕令状が降りない場合もあるという。
警察庁によると平成30年11月現在の刑法犯検挙人員19万1081人のうち、最も多いのは逮捕令状による通常逮捕で3万5354人。次いで現行犯逮捕が2万7989人、緊急逮捕が3284人。
緊急逮捕のランキングは愛知が514件、大阪が280件、福岡が264件、神奈川が175件、埼玉が156件と続いている。
東京警視庁の場合は現行犯逮捕が最も多く全国での逮捕者数2万7989人のうち5455人、通常逮捕が3万5354人のうち5806人だった。
緊急逮捕は68人で全国で13位とかなり低い数字だ。
【警部補が自殺】軽自動車が暴走した現場を管轄する警視庁原宿署の警部補が地下1階の倉庫で拳銃自殺した。遺書がないので動機解明には時間がかかるだろう。警部補は事件のあった1日の明け方は明治神宮周辺で交通規制に当たっていたが、一部報道では竹下通りで起きた暴走事件の初動対応にも従事したとみられる。なにがあったのか?なんでこの日なのか?警視庁はしっかりと動機を解明してほしい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
詐欺天国ニッポン
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