天皇としての旅、支えられ感謝 陛下85歳 最後の会見(23日)産経
天皇陛下は23日、85歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、皇居・宮殿で記者会見に臨み、来年4月30日の譲位を前に「天皇としての旅を終えようとしている今、私はこれまで、象徴としての私の立場を受け入れ、私を支え続けてくれた多くの国民に衷心より感謝する」と謝意を伝えられた。また、象徴天皇として「譲位の日を迎えるまで、引き続きその在り方を求めながら、日々の務めを行っていきたい」と決意を示された。
今後、陛下が記者会見を行う予定はなく、今回が最後の機会となった。
陛下はこの中で、先の大戦以降の日本の復興の歩みをご回想。苦難の道をたどった沖縄県の歴史を踏まえながら、今後も「耐え続けた犠牲に心を寄せていく」ことを誓われた。陛下は即位した平成元年当時、国際社会が平和へ向かう希望を持っていたとしたが、その後は「必ずしも望んだ方向には進みませんでした」との認識を示された。こうした中、日本の平和と繁栄について「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵(あんど)しています」との心情を明かされた。
続いて平成の時代で「心に残る」こととして、阪神大震災や東日本大震災など多くの犠牲者を出した自然災害を挙げ「言葉に尽くせぬ悲しみ」を覚えると述べられた。また、普及に尽力してきた障害者スポーツの広がりを喜んだほか、外国訪問で面会を重ねてきた日系人や、増加する訪日外国人を例に「各国との親善友好関係が進むこと」を改めて願われた。
会見の最後では、家族への思いを吐露された。来年4月にご結婚から60年を迎える皇后さまに対しては、公私にわたる献身的な働きに「心から労(ねぎら)いたく思います」と涙声で感謝を伝えられた。来年5月に即位される皇太子さまと、皇嗣(こうし)となられる秋篠宮さまについては、多くの経験を積み重ねてきているとし「皇室の伝統を引き継ぎながら、日々変わりゆく社会に応じつつ道を歩んでいくことと思います」と厚い信頼を寄せられた。
https://www.sankei.com/life/news/181223/lif1812230010-n1.html
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