大分強盗殺人再審請求 弁護団「自白と傷痕に矛盾」(26日)西日本
大分県清川村(現豊後大野市清川町)で2005年、知人女性=当時(61)=を殺害し、車を奪ったとして強盗殺人などの罪に問われ、無期懲役が確定した伊東順一受刑者(67)の弁護団は25日、福岡高裁に再審請求を申し立てた。再審請求に必要な新証拠として、自白による殺害状況と遺体の傷痕が矛盾するとの法医学者の鑑定書を提出し「犯人とするには合理的な疑いがある」と主張している。
確定判決によると05年3月14日、女性宅に侵入して金品を物色中に女性に見つかったため頭をコンクリート片で殴り、ひもで首を絞めて殺害、車を奪うなどした。伊東受刑者は捜査段階で犯行を認めたが、裁判では無罪を主張。自白の信用性が争点となった。
10年2月の一審大分地裁判決は「自白の信用性に疑問がある」として無罪を言い渡した。だが、13年9月の二審福岡高裁判決は自白の信用性を認め、一審判決を破棄、求刑通り無期懲役とした。15年10月に最高裁が上告を棄却、二審判決が確定した。
弁護団は法医学者の鑑定書を基に、女性の頭部にはコンクリート片の他に棒状の凶器で生じた複数の傷痕があったと説明。自白では棒状の凶器について全く言及しておらず、殺害状況とは矛盾があると指摘した。=2018/12/26付 西日本新聞朝刊=
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/475622/
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