白骨化した息子との対面、母の苦しみ 中1男女殺害事件(3日)朝日
2015年8月に大阪府寝屋川市の中学1年の男女2人を殺害したとして、殺人罪に問われた山田浩二被告(48)の裁判員裁判の第2回公判が2日、大阪地裁であった。亡くなった2人の母親に対する証人尋問があり、星野凌斗(りょうと)さん(当時12)の母親は涙声で事件当時の状況を語った。事件の遺族が公の場で発言したのは初めて。
星野さんの死因をめぐっては、検察側は山田被告が首を圧迫して窒息死させたと主張。これに対し、弁護側は「被告の車内でけいれんを起こし、動かなくなった」と体調不良が原因だとし、救護措置をとらずに死なせた保護責任者遺棄致死罪の適用を求めている。
母親は尋問で、星野さんが中学校でテニス部に所属するなど「健康だった」と証言。事件前日も普段通りの様子で、体調に問題はなかったと説明した。一部が白骨化した状態で見つかった遺体と対面した際の心境について「私の思っている凌斗じゃなかった。やっと帰ってきてくれたけど、望んでいた結果じゃない」と話し、すすり泣いた。
星野さんの母親の尋問に先立ち、平田奈津美さん(同13)の母親も証言。平田さんを「優しく、天真らんまんな娘だった」と振り返り、被告を「あの男は最低です。人間じゃないです」と強く非難した。
2人の母親は法廷とモニターでつながれた別室で証言した。尋問の間、山田被告は時折ハンカチを顔にあてて嗚咽(おえつ)の声を漏らした。(畑宗太郎、大部俊哉、多鹿ちなみ)
https://www.asahi.com/articles/ASLC24WTZLC2PTIL014.html
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