死刑囚に無期懲役を求刑 殺人告白、弁護側は無罪主張(26日)産経
死刑が確定した後、別の2件の殺人事件への関与を告白し、殺人罪に問われた指定暴力団住吉会系元会長、矢野治(おさむ)被告(69)の裁判員裁判の論告求刑公判が26日、東京地裁(楡井(にれい)英夫裁判長)で開かれ、検察側は無期懲役を求刑した。弁護側は改めて無罪を主張し、結審した。判決は12月13日。
検察側は論告で、「告白の目的は死刑執行の引き延ばしで、告白の内容は信用できる」と指摘。矢野被告が被告人質問で告白は「全く虚偽」と述べ、否認に転じたのは「裁判も引き延ばすためだ」と述べた。
弁護側は、告白は虚偽で、目的は「新たな事件の話を出せば警察が死刑判決を受けた事件も再捜査してくれると思ったため」だとし、2件の殺人事件について「証拠不十分だ」として無罪を主張した。矢野被告は最終意見陳述で「虚偽の手紙を出したのは申し訳ない」などと述べた。
矢野被告は前橋市のスナックで4人が死亡した拳銃乱射事件の首謀者として殺人罪などに問われ、平成26年3月に死刑判決が確定した。刑法の規定上、今回の2件の殺人で有罪が確定しても新たな刑は執行されない。
https://www.sankei.com/affairs/news/181126/afr1811260032-n1.html
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