転送しないと不幸に?恐怖のメール(平成のアルバム) (17日)日経
携帯電話の主流が「ガラケー」だった2000年代、「このメールを10人に転送しないと不幸が訪れる」などと拡散を促すチェーンメールが横行した。日本データ通信協会が05年7月に設けた転送用のメールアドレスには9カ月間で8万6000件のメールが寄せられた。
協会によると、メールには類型がある。転送すると幸福や不幸が訪れる「幸福・不幸系」、特定の人物や団体を中傷する「嫌がらせ系」、コンビニで特定の商品を買い占めるよう呼びかけたりする「募集系」――。特に拡散したのが07年ごろに確認された「オムライスメール」。「卵を買いに行った亭主がガソリンをかけられ燃やされた。私がオムライスなんて食べたいって言うから――。メールを止めた人は組員が襲いに行きます」が脅し文句だった。
深刻な問題に発展したケースもある。11年の東日本大震災では「製油所が爆発し有害物質が発生」とのデマが広まり、総務省がホームページで転送しないよう呼びかけた。03年には「〇〇銀行がつぶれる」とのメールが拡散。銀行が記者会見を開いて否定する事態に発展した。
「明らかに怪しい文面でも、メールを目の前にすると恐怖で転送してしまう。情報を周知しようという善意の人もいた」と協会担当者。「当初は愉快犯が大半だったが、善意の内容も登場するようになり、何が目的かわからなくなった」と話す。
原型は昭和に登場した「不幸の手紙」。携帯電話の普及で一斉送信や転送が楽なメールに姿を変えた。11年ごろから減り始め、昨年度に協会に送られたメールは約1000件にとどまった。だが、交流サイト(SNS)上では現在も流通が確認されているという。
続く
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37685410T11C18A1000000/
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