警視庁管内体感治安レベル２

首都東京体感治安（８、９日　単位・レベル）
お役所仕事をするんじゃない！
【治安うんちく】
　今年８月、仙台市の工業高校で1年の男子生徒（15）が自殺した。遺族による「担任の男性教師から罵声を浴びせられ、追い詰められていた」として知事と教育長に対して、第三者委員会による調査を求めた。一人の将来ある人間が自殺したのに、要望書を提出しなければ動こうとしない学校は勿論、教育委員会に呆れてしまう。
　こなん事例はいくつもある。東京・八王子市内の女子中学生(１３)が、昨年８月に家族旅行で部活動を休んだことから、ＳＮＳでいじめられて不登校となった。この件で両親は学校に相談していたのに対して同校は「ＳＮＳの内容は確認していない」として、一応は生徒たちに謝罪させた。
　それでも不登校が続いたため転校したものの、ついに今年８月２８日に電車に飛び込み自殺してしまった。遺書には部活動でのトラブルと書かれていた。自殺してから２カ月以上過ぎた今月６日に、ようやく腰を上げて教育委員会は「重大事態」と判断して第三者委員会を設置すると発表した。
　文部科学省は自殺防止として豊かな体験活動推進事業、道徳教育の総合的推進、スクールカウンセラー等の配置や、いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など児童生徒の問題行動等へ対応するためスクールソーシャルワーカーの配置などをあげている。
　さらに、夏休み明けなどには学校や保護者、警察等関係機関、そして地域と連携して自殺予防の取組を実施することなどの通達も出している。
　少なくても自殺した段階で親からの相談がなくても自発的に動くことはできないのか！「お役所仕事」に呆れてしまう。
　警察庁によると今年９月現在の国内での自殺者は１万５５７８人（男１万０６８３人、女４８９５人）にのぼり、１日当たりに換算すると５７人が尊い命を自ら断っている。
　ランキングは東京が１７１８人と最も多く、これに大阪の９５１人、埼玉の８７２人、神奈川の８５４人、愛知の８０２人と続いている。
　少ないのが鳥取の５９人、徳島の６８人、島根の８０人、高知の９８人、福井の９９人など。
　児童生徒の自殺については文科省が対処しているが、一般でも東京・新宿区にある認定NPO「国際ビフレンダーズ東京自殺防止センター」で、３６５日対応している。無給の相談員が電話で対応しているもので、死にたい気持ちが募りがちな夜8時から朝6時までが受け付け時間だという。
　神様から授かった尊い命を粗末にするんじゃない！悩んだら、誰でもいいから相談してみなさい。
　　東京体感治安は「レベル２（ブルー）」とする。

詐欺劇場

【警視庁管内】
こんな電話が入っている。
★西東京市内では、百貨店の店員を名乗り「あなたのクレジットカードで買い物をしている人がいる」と電話。その後、「カードを預かる」と取りに来る。
★杉並区内では「おれおれ詐欺の犯人を捕まえた。あなたの財産が狙われている」と言って、キャッシュカードについて質問して、預かりに来る。
「情報を提供しない」「預けない」「警察に通報する」ことです。

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