警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(7、8日 単位・レベル)
知恵比べ?
【治安うんちく】
昭和の時代に良く聞かれた犯罪がある。〝当たり屋〟だ。親子3人で車に乗り、子供を他の自動車にわざとぶっつけて、治療費を請求する―という手口があった。一家はそんな犯罪を犯しながら車で生活していた。「ここまでするか?」と人間の残酷さを思い知らされた事件だった。
ところがなんと、今度は52歳の両親と22歳の娘の3人で詐欺を働いていたとして警視庁に逮捕された。福井市内の80歳の女性にうその電話をかけて、約1050万円を宅配便で送らせていた詐欺事件で、妻と娘は、だまし取ったカネの引き出し役や運び役をしていたという。「振り込め詐欺」は劇場型と言われているがついにここまできてしまった。
この振り込め詐欺は減少傾向にあるが、まだまだ高水準で推移しており、修まる気配は感じられない。
特殊詐欺のなかでも約9割は振り込め詐欺。警察庁によると今年9月現在の振り込め詐欺の認知件数は1万1826件で前年に比べて1149件の減少。実質的な被害額は251億1165万8311円で同18億3900万3001円の減少だった。一方、検挙件数は3508件で、こちらは704件の増加となった。
その中でも最も多いのがおれおれ詐欺。認知件数は6596件で前年より747件の減少。さらに実質的な総額は135億0113億4381円で、これも10億4634万5727円の減少となった。
こうした特殊詐欺被害を人工知能(AI)の技術で防ごうと、日立オムロンターミナルソリューションズは、ATMに内蔵したAIで利用者の容姿やしぐさを検知する新機能を開発するなど、対策は日夜進歩している。
しかし、「振り込め」が「手渡し」に変わり、カードや電子マネーに変わるなど次々に「悪」は「進歩」し続けており、当分の間の戦いは続くだろう。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
★受け子が「中身知らず無罪」の判決見直しか 最高裁(6日)産経
★「1億円当選です」電子ギフト1600万円分を詐取される(5日)産経
★弁護士装う69歳、振り込め摘発で目立つ高齢者(2日)読売
★特殊詐欺振込先のカード譲渡疑い女逮捕 「融資受けるため」(31日)京都
★夫供述“詐欺グループに家族の仕事を依頼”(2日)TBS
★家族3人で特殊詐欺に加担、無関係の長男取材に応じる(1日)TBS
★運転免許証偽造し他人名義の口座開設しようとした疑い、20代の女逮捕(30日)TBS
★特殊詐欺アジト、摘発逃れ狙い「移動型」に 民泊・駐車場… (31日)日経
★脱・固定電話が特殊詐欺の特効薬?「すすめるわけには…」神奈川県警ジレンマ(29日)産経
★特殊詐欺被害を防げ、ATM前に路面シートで注意呼びかけ(27日)TBS
★特殊詐欺、逮捕者半数が報酬なし 神奈川県警が調査(27日)共同
★高齢女性から101万円だまし取る 容疑の少年逮捕(26日)産経
★特殊詐欺未遂容疑で3人逮捕(25日)産経
★オレオレ詐欺「受け子」20人差配か…3人逮捕(24日)読売
★区の職員装いカード詐取の疑い、少女逮捕(23日)TBS
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