飾り馬「虐待」と批判=むち打つ動画が拡散-揺れる祭りの「伝統」・熊本(20日)時事
1000年以上の歴史を持つ藤崎八幡宮(熊本市中央区)。先月、秋季例大祭のハイライト「神幸行列」で奉納する飾り馬がむちで打たれる動画がインターネット上に拡散し、「動物虐待だ」との批判が広がった。「たたくなどして馬を興奮させるのは祭りの醍醐味(だいごみ)だった」と指摘する声もある中、参加団体は24日、総会を開催し、今後の対応を検討する。
虐待か祭りの伝統か-。問題の動画は先月16日の神幸行列の休憩中に撮影されたとみられる。法被姿の男性が何度もむちを打ち、馬が逃げたり脚を跳ね上げたりする様子が映っており、最後には笑い声も聞こえる。
テレビ局が動画を取り上げると、熊本市などに「馬がかわいそう」「祭りはやめるべきだ」との批判や苦情が250件以上寄せられた。市動物愛護センターは藤崎宮に事実関係の報告を求めた。
神幸行列は、最後尾に登場する飾り馬が呼び物で、勢子と呼ばれる集団が「ドーカイ、ドーカイ」の掛け声で馬をあおり立てながら街を練り歩く。威勢よく見せるため、体をたたいたり、大声を掛けたりして馬を興奮させるのが伝統だった。
藤崎宮などによると、馬をあおり立てる「馬追い」が本格化したのは太平洋戦争後。かつては調教のためにむちを打ち、負傷者が出るほど激しく馬を暴れさせることもあった。
ただ、神幸行列の参加団体をまとめる飾馬奉納奉賛会(猪本恭三会長)は2010年に発足して以降、参加団体に「馬をむちや棒でたたいたり、追い立てたりしない」などと注意喚起していた。猪本会長は「勇壮な『肥後の馬追い』と呼ばれていたが、社会の目が変わってきた」と話し、おとなしい祭りにせざるを得ない時代の変化を嘆く。(2018/10/20-04:27)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018102000124&g=soc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
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