工藤会壊滅作戦「かつてない打撃」 福岡県警暴対部長の尾上芳信氏に聞く(12日)西日本
福岡県警による工藤会壊滅作戦を指揮してきた尾上芳信暴力団対策部長が西日本新聞のインタビューに応じた。尾上部長は中枢幹部逮捕で打撃を与え、弱体化は進んだとの認識を示した。一問一答は次の通り。
-工藤会の現状は。
「中枢幹部を逮捕し、事務所の使用制限と撤去、組員の社会復帰対策を推進したことで、かつてない打撃を与え、対策は大きく前進した。一方で、(公判中の)総裁の野村悟被告がいまだトップに君臨し、危険性は維持されている。一切、予断は許されない」
-7月には野村被告に壊滅作戦以降では初の実刑判決が出た。
「資金源にも影響を与え、大きな意義があった。残った組員にも少なからず動揺があるだろう。判決を契機に工藤会に不穏な動きがないか情報収集を強化し、事件の未然防止を図る」
-北九州の街や市民意識の変化を感じるか。
「作戦以降、工藤会によるとみられる拳銃や刃物を使った凶悪事件は発生していない。東京ガールズコレクション北九州が開催されたり、24年ぶりに地価が上昇したり、北九州地区のイメージアップや経済活動の活性化につながったと考えている。市民や事業者の意識が変わり、被害の届け出や情報提供も増加した」
-今後の取り組みは。
「終局的な目標は工藤会壊滅。現存勢力に打撃を与えるには、資金源の枯渇が最重要課題だ。取り組みを着実に積み重ねていく」
続く
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