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2018年9月 9日 (日)

統制緩み組抜け続出 細る資金力「やってられない」 工藤会壊滅作戦4年(9日)西日本

「引退を決意しました」-。福岡地裁小倉支部で4日にあった公判で、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)組員の被告はこう表明した。傍聴席には被告が所属する組の幹部がいたとみられるが、「カタギになって、刑務所と無縁の生活をしたい」と言い切った。
 2014年9月に始まった「壊滅作戦」以降、工藤会の組員数は半減した。作戦が始まる数年前に離脱したという元組員の男性は“組抜け”が相次ぐ現状に驚きを隠さない。「昔なら考えられない。辞めると言って、ビルから落とされたり、14回も刺されたりした組員もいた」
 男性は、一般市民を狙った事件に嫌気が差した組員が増えたことも背景にあるとみる。辞めた組員の多くは関東などへ逃げるように去った。「トップ不在で組織はがたがた。そういう辞め方が許されるくらい弱っている」と語った。
 12年10月施行の改正暴力団対策法で「みかじめ料」などを集める組員は、中止命令を経ずに逮捕できるようになった。上納金のノルマを果たせず、逆に幹部から組を辞めるよう迫られるケースもあるという。
 一方で、7月に所得税法違反の罪で実刑判決を受けた会トップで総裁の野村悟被告(71)=控訴中=の公判では、14年末時点で被告名義の口座残高が約14億円あり、トップに資金が集中している実態が明らかになった。ただ、豊富な資金も野村被告ら最高幹部の裁判費用につぎ込まれ、組員の心をつなぎ留めていた資金力は影を潜めつつある。
 最近、会を離脱したという別の元組員は「会のための仕事(事件)であれば、服役中に毎月数十万円の『見舞金』が家族に支払われたが、今では数万円程度。もらっていない人間もいる。やってられない」と吐き捨てるように話した。
 元組員は野村被告が殺人容疑で逮捕された14年9月以降、会の解散が内部で議題に挙がっていたと明かす。ただ、別の元組員は、ナンバー2で会長の田上不美夫被告(62)=殺人罪などで起訴=が「代を受けた(会長となった)以上、組員が数人になっても、自分の命に代えても解散はせん」と逮捕前に話すのを聞いたという。
 県警OBによると、離脱した組員の多くは建設関係の仕事に就くなどして再起を図ろうとしている。だが、別の関係者は「離脱を装いながら組員として活動し、みかじめ料を回収する“元組員”もいる」と話す。
 県警幹部は「偽装離脱がないよう、(辞めた組員に対しても)目を光らせている。壊滅に追い込むまで捜査の手を緩めない」と強調する。

工藤会最大の2次団体が20人弱に 実動組員9割減 壊滅作戦まもなく4年

=2018/09/09付 西日本新聞朝刊=
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/448126/

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