警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(17、18日 単位・レベル)
「詐欺」と理解させるには…
【治安うんちく】 「振り込め詐欺」などの特殊詐欺は、その手口がさらに進化している。
これまでの「痴漢の加害者にされた」や「電車内にカバンを忘れたので貸してくれ」など「母さん助けて詐欺」という「振り込め」から「手渡し型」に変わり、最近はカードが使われ、そして…
警察庁によると今年7月現在の特殊詐欺の認知件数は9536件で、被害額は202億3326万1139円。前年に比べて件数で-792件、被害額で-19億3606万1051円。
このうち9割を占める振り込め詐欺は9420件の認知で被害額は197億7049万7152円。前年より735件、被害額で13億4761万7138円の減少。
ところがちょっと待って。こんな事件がありました。
埼玉・ふじみ野市の女性宅に警察署員をかたる女から電話があり「あなたの夫の名前が振り込め詐欺の名簿に載っています」「キャッシュカードを確認します」と言われた。その後、金融庁職員を名乗る男が女性宅を訪れ、女性のすきをみてキャッシュカード2枚を盗んだ。まさに、「振り込め詐欺」のような手口が窃盗に変わった。だから、振り込め詐欺は「劇場型犯罪」と言われる所以でもあるのだろうか。
特に、相手は個人情報を持っているので、真実のように思わせるという〝技〟を持っている。では、どうしたら防げるか?マスコミが報道しようとチラシを配ろうと防げません。手口も対処方も含めて、「こんな場合はこうなる」「こう言われた場合はこうなる」と具体例を挙げて直接「口頭指導」するしかないのです。
こうした「特殊詐欺」の被害を防ぐため、俳優の杉良太郎さんなど芸能界の有志が集まり、プロジェクトチームを立ち上げたという。
メンバーは杉良太郎さんの妻で演歌歌手の伍代夏子さん、そしてタレントのコロッケさん、人気アイドルグループ「AKB48」の元メンバーで俳優の川栄李奈さんなどだという。
芸能界の有名人が直接語りかけることによって強い印象を与え、その時代に生きたお年寄りたちは信じることになるでしょう。効果に期待したい。
振り込め詐欺の被害総額197億円―この度の北海道の地震で政府の本年度からの支援金は5億4000万円だから、何をか言わんやですよ。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
詐欺劇場
★埼玉・ふじみ野市 女性がキャッシュカード2枚盗まれる(15日)産経
http://policestory.cocolog-nifty.com/blog/cat20778300/index.html
★息子装った男から電話 80代女性が3000万円詐欺被害(15日)NHK
★偽電話詐欺福岡で多発 2ヵ月で6000万円被害 HKT48注意呼び掛け(13日)西日本
★携帯電話に偽メール 横浜の60代が330万円特殊詐欺被害(9日)産経
★警視庁管内 振り込め詐欺に注意「市役所からの還付金詐欺」。市役所職員を騙り「医療費還付金の郵便物を出したのですが、手元にありますか?銀行口座はどこですか」
しばらくして今度は銀行職員を名乗り「キャッシュカードを交換する必要があります」「自宅に職員が取りに行きます」と言われる。(以上 メール便)
※銀行などのATM操作が、カードの「受け取り」に変わっているので注意
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