警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(6、7日 単位・レベル)
警察が所有する簿冊の大事さ
【治安うんちく】
6日午前3時8分ごろ、北海道で震度7の地震があった。そして約5時間後には警視庁の人命救助の高い技術を持つ「特殊救助隊」隊員10人と警備犬1頭が現地に派遣された。東京消防庁からはヘリコプターで上空から救助を行う専門部隊「エアハイパーレスキュー」のヘリコプター1機と隊員8人も出動したほか埼玉、千葉、茨城県警も緊急救助隊を派遣した。
こうした災害が起きるたびに思うことがある。
7月に発生した西日本豪雨災害だ。この災害で、同じ広島市内で明暗を分ける出来事があった。同市の安佐南区は死者が0だったが、安佐北区では死者が出てしまった。
背景には地域住民が避難準備情報などの理解度に差があったという見方もある。南区の住民達は日頃から「避難準備が出た段階で避難しよう」と申し合わせをしており、早めに避難して全員が無事だった。
ところが北区でそれが無くて死者が出てしまった。この違いについて「地域社会の崩壊」という見方がある。プライバシーや人権だとかばかりを主張するためか住民たちのコミュニケーションが欠けていたので「情報の共有」ができなかったのではと分析しているのだ。
朝の北海道地震報道で各テレビは厚真町の土砂崩れを取り上げていた。数百㍍にわたり崩れた土砂に約16世帯が埋まっているという。
現場で「○○さんの家には何歳の人が何人いて、その中には何歳の高齢者がいて、さらに子供も何人いる」などの情報が自治体や警察は把握していたのだろうか。
この情報は救助活動には大きな影響を与える。いくら高い技術の救助隊が出動したとしても情報がなければ効果は出ない。
地域住民のコミュニケーションばかりでなく、近年は警察は各戸の家族の名前や年齢など家族構成のデータを持っていない。
かつては交番や駐在さんが1戸1戸の家族名簿(簿冊)を持っていた。それが近年はプライバシーとか個人情報などの理由で名簿が作れないというのだ。
先日も警視庁の警察官が、自転車で各家庭を回っているのだが「協力が得られない」と嘆いていた。プライバシーとか個人情報などは勿論、大事だが、緊急事態に生命を守れない事態になることもあることを覚悟することだ。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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http://policestory.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-a20b.html
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★電話詐欺:70代男性が910万円被害 笛吹 /山梨
2018.09.05 地方版/山梨 21頁 (全393字)
★偽サイト誘導、最多290万人 今年上半期 カード情報盗難恐れ2018.09.05 東京朝刊 26頁 第3社会 (全591字)
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