警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(22、23日 単位・レベル)
便利になるのは良いが…
【治安うんちく】
会話をしないで110番通報が可能になる。スマホを使い画面のアプリで「事件か事故か」「けが人はいるか」などの質問に答えて送信するもの。
言語や聴覚障害者が利用しやすくするのが狙いだという。便利になるだけなら世の中に苦労は無い。しっかりした対策が必要だ。
平成26年の数字になるが全国警察の110番件数は935万件でうち68.8%が移動電話からだというから、さらに増えることだろう。
平成29年の数字だが東京・警視庁の受理件数は178万件で、うち30%ちかくが「いたずら」や緊急性の必要が無い電話。千葉県警でも22.2%、静岡県警は24.2%もあるという。
110番制度は事件の内容にもよるが1分1秒でも現場到着が大事になっているなど、極めて重要な「初動」捜査の行為だ。会話をすれば「いたずら」か否かは通信司令室の判断だが、ボタンで簡単に送信が可能となれば、「いたずら」か否かを判断できないまま現場はGPSで自動的に判断するので、そのまま動いてしまう場合もある。
現在、消防や救急で一部だが運用されているが、これも電話が困難な人用。但し事前登録制になっているが、警察は登録は必要ないという。なおさら、対策が必要だろう。
古い数字になるが平成25年で最も110番件数が多かったのは東京・警視庁で142万8288件で、これに大阪の87万8143件、神奈川の73万0697件、愛知の67万6610件、埼玉の54万6468件と続く。
少ないランキングは島根の3万1950件、福井の3万5965件、秋田の3万3301件、山形の4万0008件、鳥取の4万0272件の順。
これを見ると概ね刑法犯認知件数のランキングと酷似している。それほど重要なのだ。 首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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