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2018年7月 5日 (木)

二審は危険運転致死を認定 「過失」の裁判員判決を破棄 福岡高裁(5日)西日本

熊本県八代市で昨年6月、飲酒運転で男性をはねて死なせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪に問われた京都府城陽市の大工末広裕央被告(40)の控訴審判決で、福岡高裁は4日、同法の過失致死と道交法違反(酒酔い運転)の罪を適用して懲役5年6月とした一審熊本地裁の裁判員裁判判決を破棄。アルコールの影響で正常な運転ができない状態だったとして、より罰則の重い危険運転致死の罪を認定し、懲役7年を言い渡した。
 争点は危険運転致死罪の成否。一審判決は、被告が約4時間にわたり多量の酒を飲んで酔っていたとした一方で、道路状況に応じた運転操作を行っていることなどから「正常な運転が困難な状態」だったとは認めず、検察側が予備的訴因として追加した過失致死などの罪を適用していた。検察、弁護側の双方が控訴した。
 山口雅高裁判長は、危険運転致死罪には運転操作能力だけでなく、危険に対処する状況認識能力も考慮する必要があると指摘。運転操作については「10回から20回通ったことがある道路であれば酔った状態でも運転は可能」とした上で、現場は見通しの良い交差点で、前を見ていれば衝突の5秒前には直進してくるバイクが見えていたとして「アルコールの影響で状況を認識する能力が相当に低下していた」と判断した。
 さらに地裁が裁判員に対して、状況認識能力についても考慮するよう説明していなかったとして「裁判員が正しい理解をすることができずに、誤った判断が下された」と述べた。
 判決によると、被告は昨年6月23日未明、当時住んでいた熊本県八代市で飲酒運転し、右折する際にバイクをはねて、新聞配達員米本好也さん=当時(55)=を死亡させた。
■難しい判断、法改正指摘も
 飲酒運転による自動車運転処罰法の危険運転致死罪を巡っては、適否が割れるケースが相次ぐ。4日の福岡高裁判決は、プロの裁判官も悩むという同罪を市民が判断する難しさを改めて示した。
 福岡市の海の中道大橋で2006年に起きた3児死亡事故では一審福岡地裁判決が当時の業務上過失致死傷罪としたのに対し、高裁判決は危険運転致死傷罪を適用した。北海道小樽市で14年、女性4人が死傷した事故では札幌地検が酒の影響ではなく脇見運転が原因として被告を過失運転致死傷罪で起訴。しかし厳罰を求める遺族らの声を受け、後に危険運転致死傷罪に訴因変更した。
 同罪の認定には、被告が「アルコールの影響で正常な運転ができない状態」の証明が求められる。元裁判官の陶山博生弁護士はこの点を「裁判員にとっては要件があいまいで、判断を難しくさせている」と指摘。その上で「市民感覚を司法に取り入れるという裁判員裁判の意義を考えれば、呼気中のアルコール濃度といった分かりやすい基準を示すなどの法改正が必要ではないか」と話した。=2018/07/05付 西日本新聞朝刊=

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/430137/

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