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2018年7月18日 (水)

気づかなかった最後の着信 みんなを守った消防団員の夫(18日)朝日

大雨の中、次第に浸水していく車を運転するのに必死で、午後8時27分の着信履歴に気づかなかった。「あれが最後……。まだ信じられんのじゃけど」。豪雨の犠牲となった広島県呉市安浦町の加川和見さん(66)の妻、いづみさん(62)は、がれきの山が広がる集落でつぶやいた。
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 和見さんは地元の消防団員で、6日、地域に避難準備が出た時点でいづみさんに逃げるよう促した。その後、避難を呼びかけて回り、土囊(どのう)を積むなどした後、軽トラックごと流されたらしい。
 いづみさんが家を出た後、集落は孤立状態となった。テレビでも情報が入らない。東広島市の長男宅に先に避難した2日後、バイクで自宅に向かった。だがどこへ行っても通行止めでたどり着けない。じりじりと待つ中、広島署から死亡の連絡を受けた。
 大雨から8日後、通じるようになった峠を越えて、和見さんが見つかった自宅近くにようやく足を運んだ。「痛かったろう、つらかったろう」。夫が乗っていた軽トラックは潰れて原形をとどめず、流された衝撃の強さを物語っていた。
 「42年間続けてきた消防団員として、やることをやったんじゃ。かわいがってくれた周りの人たちを守ろうとしたんじゃけ。それでええんよね」。いづみさんは気丈にそう言ったあと「生きとってほしかった。もっと一緒にいたかった。これからどうしたらいいのか、いつもみたいに『なにしよんや』『はよせえや』って言ってほしいな」と言葉を継いだ。(川村直子)
https://www.asahi.com/articles/ASL7J4CH9L7JUQIP00M.html

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