警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(23、24日 単位・レベル)
近年は知能犯が増加
【治安うんちく】
犯罪を犯していながら、その後のことは何も考えていないという、稚拙な「少年らしい」行動に頭をひねりたくなる。
今年4月に高校3年の少年(18)ら2人は、都内の80代の女性から300万円をだまし取ったオレオレ詐欺事件で「受け子」と「見張り役」だった。
ところが7月にこんなことが起きた。
渋谷駅で鍵が掛かっていないコインロッカーを開けた警備員が、中から現金約600万円を発見した。この光景を近くで見ていた2人は、その場で躊躇わずに「自分の物です」と名乗り出た。少年にしては余りにも高額のため、不審に思い調べたところ、紙幣番号から事件に関与していたことが分かり、警視庁に逮捕された。
普通の大人なら、犯罪で得た金なので「やばい」と思うだろうが名乗りでたのは、やはり、やることは大人だが、行動はまだまだ幼稚さが残っているのだなと思えた事件だった。
こうした詐欺犯で検挙される少年が多くなっている。
警察庁によると今年上半期(1~6月)の刑法犯で検挙された少年は1万1433人で前年に比べて1558人の減少。
内訳は凶悪犯が196人で前年同期に比べて9人の増加。粗暴犯が1674人で同52人の減。窃盗犯が6564人で同1151人の減。但し知能犯が567人で163人の増加。これは過去5年間で最も多かった。風俗犯が261人で同11人の減少。
罪種別では殺人が12人で11人減って過去5年間で最も少なかった。強盗が97人で10人の減。強制性交が67人でなんと30人の増加と倍になっている。勿論過去5年で最悪。略取誘拐が9人で7人の増。強制わいせつが170人で16人の減。
昭和の時代、60年の補導人員数になるが殺人では99人、強盗では533人、強姦(強制性交)では658人だが、平成29年の検挙人員では殺人が45人、強盗が251人、強制性交が96人になるなど多くの罪種で大幅に減っている。
ところが、詐欺などの知能犯になると昭和60年が667人なのに対して平成29年は803人と増加している。
悪知恵が働く少年に成り下がってしまったのだろうか。渋谷の事件で少年は容疑を認めているものの「次からばれないようにやる」とつぶやいているそうだ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
http://policestory.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-4188-19.html
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