警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(10、11日 単位・レベル)
検挙率はアップ傾向にある
【治安うんちく】
6月は警視庁による振り込め詐欺のアジト摘発が凄かった。新たな口述として登場した「仮想通貨の投資名目」の振り込め詐欺で都内のホテルを拠点としていた男2人を逮捕すると同時にホテルの一室から携帯電話50台を押収。
さらに、詐欺グループが拠点としている都内のマンションを摘発し、有料動画サイトの未納料金があるとうそを言って現金をだまし取ろうとした男3人を逮捕するとともに、1000人分の名簿を押収した。
犯人と取締当局の対決―それを如実に表している数字は検挙率。以下の数字は小欄が計算したものである。
この推移をみると、あの振り込め詐欺が姿を現した当時の平成16年の検挙率は5.0%とかなり低かった。
しかし、その後は徐々にアップ。同17年は11.7%。その後、さらにアップを続けて同21年には、実に77.2%になった。
この年は、振り込め詐欺の取締強化と予防活動を集中的に、しかも全国一斉に実施した年でもあった。茨城県警や新潟県警、静岡県警は都内のアジト10数カ所も家宅捜索するなど全国の警察が立ち上がった年でもあった。
しかし、それは劇場型犯罪と言われるだけあって犯人たちの攻勢は衰えず、同23年には38.3%、同25年には27.3%にダウン。同29年は25.2%だった。
警察庁によると今年5月現在の振り込め詐欺の認知件数は6730件で、検挙件数は1795件。これを勝手に計算すると検挙率は26.6%になり、若干、上向きになっているので今後に期待したい。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
http://policestory.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-4188-8.html
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