警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(8、9日 単位・レベル)
人権より生命が大事だ!
【治安うんちく】
8日の産経新聞の「新聞に渇」で作家の門田隆将氏が、児童虐待事件の新聞報道に渇を入れている。
「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」の文章を残して虐待され死亡した5歳女児の事件などを例に、新聞は「悲痛な心の叫びを忘れまい」「SOS届かず」「悲劇は繰り返されている」などの〝嘆き記事〟が並んでいるだけと指摘しているのだ。
そして、門田氏は「問題の本質としては児童相談所職員の能力の低下があるのでは」とし、こうした問題を指摘する記事がないというのだ。もっともな指摘である。
児童虐待を救うには児童虐待防止法で厳しい対応が求められ、児相と警察との連携の必要性をあげている。
一方、警察は「特に危険性が差し迫っているときは職権による緊急一時保護が可能」とし、情報があった場合は、迅速かつ的確な事件化と捜査体制の確立をあげている。場合によつては所轄の警察だけでなく事件捜査の専門部署、刑事部捜査1課の出動もありえるとしているのだ。
虐待事件で事件後の報道に多いのは、「近隣から情報が寄せられていたのに…」「児童相談所に相談していたのに…」などの指摘。
そして必ず出るのが、その家庭が「プライバシーの問題」とか「虐待ではない。親の権利だ」と人権の壁を振りかざして、関与を拒んでくるという。
児相職員は通報で駆け付け、親と面談までしているのに「壁」を振りかざされて引き揚げてしまうことが多い。マスコミは、この児相職員の行動を批判するのでなく、警察との連携が必要だなど行政面からの指摘だけだ。組織の強化や人員を増やすだけではない。職員の資質の問題を含めて、「どうすれば防げるのか」の意見を出してほしい。
「虐待していますね」と言われて「はい、しています」と答える者がいるか。通報を受けた職員は「情報の事実確認」をなぜ?怠る。情報の裏付けをとるまで2日でも3日でも、あるいは1週間でも、24時間体制での張り込みも必要なのだ。
まさに、その現場を確認したその時点で警察と連携。極端な話だが、子供を人質に立てこもるなどの場合には警察の特殊部隊(SIT)がガラス窓を破っても突入して救助するだけの重大性を持ってほしい。
言葉も満足にできない弱者の生命を救うことが優先されるべきだ。被害者の人権はどうした。
事件報道は終わる。世間は日常にもどっても被害者をおざなりにしたまま、事件は解決しても被害は解決していない (ACジャパン)
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
http://policestory.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-4188-6.html
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