千葉女児殺害、検察側が死刑を求刑 千葉地裁 (18日)産経
千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年女児が殺害され遺体で見つかった事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われた渋谷恭正被告(47)の裁判員裁判の論告求刑公判が18日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)であった。検察側は死刑を求刑した。
渋谷被告は、殺害されたレェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が通っていた小学校の元保護者会長で、児童の登校中の見守り活動にも参加していた。4日の初公判で「事件には一切関与していない」などと述べ、無罪を主張している。
公判ではDNA型鑑定の信用性が争点の一つになっている。検察側は同被告の車のマットに付着していた血液からリンさんと同一のDNA型が検出され、遺体の付着物からは同被告のDNA型が検出されたと主張。弁護側は「他人のDNAが混じったり、捜査機関が意図的に被告のDNAを混入したりした可能性がある」などと訴えている。
これまでに、試料採取やDNA型鑑定を担当した千葉県警の捜査員らが証人として出廷。試料の取り扱いや鑑定は適切に行われたとして、DNAの意図的な混入を否定した。
14日の公判では被告人質問を実施。渋谷被告はリンさんが行方不明になった当日は体調不良のため見守り活動に参加せず、釣りの準備や下見をしていたと説明。「自分は犯人ではない」と述べ、改めて無罪を主張した。
リンさんの父、レェ・アイン・ハオさん(35)は15日の証人尋問で、「残虐な犯人を絶対に許せない」と強調。母のグエン・ティ・グエンさん(31)は法廷で読み上げられた意見陳述書で「眠りにつくたびに、助けを求めて叫ぶ娘の声で目が覚める」などと訴えた。
起訴状によると、渋谷被告は2017年3月24日、松戸市のリンさんの自宅周辺で、登校中だったリンさんをわいせつ目的で軽乗用車に乗せて連れ去り、車内などでわいせつな行為をしたうえ、首を圧迫して窒息死させ、同県我孫子市の排水路脇に遺棄したとされる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31888110Y8A610C1CC0000/
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