「施錠難しい」消火器具盗難相次ぐ…高値で取引(17日)読売
長野県東信地方で今年に入り、消火器具を収めている格納箱からホース先端に付ける真ちゅう製の筒先が盗まれる被害が相次いだ。買い取り業者に高値で売れる筒先の盗難は、過去にも繰り返されてきた。被害に遭った自治体は取引価格が安いアルミ製の筒先を代替品とすることで対応しているが、被害防止の抜本的な解決策は見つかっていない。
各自治体によると、最初に被害が確認されたのは佐久穂町。1月下旬に町内で筒先6本が盗まれた。その後、佐久市で筒先104本、消火栓とホースをつなぐスタンドパイプ20本の被害が確認された。小諸市でも筒先とパイプ計97本、御代田町は計33本、東御市は筒先32本がなくなっていた。
格納箱には初期消火に必要な器具が入っており、施錠はされていない。今のところ消火活動に支障は出ていないが、佐久市危機管理課の堤光雄課長補佐は「鍵をかけては素早い消火活動を妨げる可能性があるので、施錠は難しい」と頭を悩ませる。
筒先の盗難は、2013年に大桑村や南木曽町、木曽町、14年には松川町や伊那市などで起きている。諏訪市の金属買い取り業者によると、貴重な銅を含む真ちゅうは、1キロあたり約500円で取引されており、約130円のアルミや約18円の鉄と比べて高いことが、狙われる原因だ。
◆安価なアルミ製に置き換え
こうした中で各自治体は近年、主流となっているアルミ製の筒先を使う。今回、被害に遭った各自治体も、盗まれた真ちゅう製に代わりアルミ製を使用するという。小諸市によると、費用は真ちゅう製の筒先に比べて約半額。同市は「耐性もあり軽量で使いやすい」とする。
ただ、積極的な対策は見当たらない。佐久市では格納箱の扉を開けると警報音が鳴る防犯ブザーの設置も検討したが「約2700か所と数が多く費用を工面できない。点検で箱を開ける度にブザーが鳴っても困る」と断念した。富士見町消防団第9分団は、格納箱の扉にシールを貼る。町は「被害を防ぐことはできないが、早く対処できるようになる」としている。
◇ 被害届を受けた佐久、上田、小諸各署が窃盗容疑で捜査している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180617-OYT1T50025.html?from=ycont_top_txt
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