警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(4、5日 単位・レベル)
まだまだ続くだまし合い
【治安うんちく】
依然として収まる気配すら感じられない特殊詐欺の被害を防ごうと警視庁はこのほど都内の警備業協会と協定を結んだ。
今年に入り都内銀行のATMなどで高齢者がだまされそうになっているのに警備員が気づき被害を防止したことがあった。こうした事例は13件もあることから、都内にある約1000社の警備会社が所属している業界の協力を得ることになった。勿論、ATMだけでなく、警備会社では契約している高齢者に対して自動通話録音機の設置を提案してもらう。
一方、栃木県警は高齢者宅に特殊詐欺撃退機器を設置したところ発生がなかったという。撃退機器とは、固定電話機に取り付けると呼び出し音が始まる前に「振り込め詐欺など犯罪被害防止のため会話を自動録音します」という音声が流れる仕組みだという。
このところ特殊詐欺のなかで架空請求詐欺は認知件数も被害額も増加しており、警察は注意を呼びかけている。
警察庁によると今年4月現在の振り込め詐欺の認知件数は5478件で、前年より96件の減少。被害額は89億8200万8000円で、同10億8238万9000円減少した。
中でも最も多いオレオレ詐欺は3118件で同861件の増加。しかし被害額は44億8390万4000円で前年より3億9007万1000円の減少。
ところがこの中でも架空請求詐欺の増加が著しい。認知件数は1689件で同28件の増加で、しかも被害額は36億7043万1000円で同2億9650万2000円の増加だった。
これに対して振り込め詐欺の検挙件数は1315件で同170件の増加。オレオレ詐欺の検挙件数は936件で306件の増。ところが、認知件数と被害額が増えた架空請求の検挙件数は288件で8件と僅かだが減ってしまった。
警察庁は4日開いた全国の警察本部長会議で、栗生俊一長官は、「増加傾向にあるおれおれ詐欺対策や子供の安全確保について、地域情勢などを踏まえ、実情に即した効果的取り組みを推進するように…」と訓示した。
この中で長官は、特殊詐欺については「地域ごとに異なる傾向もみられる」と指摘した。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
http://policestory.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-8fd5.html
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