詐欺撃退機器で「不審電話なくなった」9割超に(26日)読売
オレオレ詐欺などの特殊詐欺被害を未然に防ぐため、栃木県警が2015年5月に高齢者に貸し出しを始めた「特殊詐欺撃退機器」を利用する世帯で、特殊詐欺被害が一件もなかったことが、県警の調査でわかった。
9割を超える人が「不審な電話を受けなくなった」と回答しており、県警は「特殊詐欺被害の防止に一定の効果があった」としている。
撃退機器は、固定電話機に取り付けると、呼び出し音が始まる前に「振り込め詐欺など犯罪被害防止のため会話を自動録音します」と発信者に警告が流れる仕組み。詐欺犯は声や話し方の特徴が記録されて捜査されるのを嫌うため、自ら電話を切ってしまうという。
県警は今年1月までの2年半あまりで、県内の745人に最長約1年間、無償で貸し出した。今回のアンケート調査では、感想などを聞き取り、うち735人から回答があった。
その結果、設置前は「不審な電話を受けた」とした人が62・3%いたが、設置後には7・2%と大幅に減った。さらに、利用者の96・5%が撃退機器を取り付けたことで「安心感を得られた」と答えたという。
昨年4月からの1年間、撃退機器を利用した宇都宮市の男性(77)は、過去には3回、息子の名をかたったり、市役所職員を名乗ったりする不審な電話を受けたことがあったが、機器を取り付けてからは「変な電話がかかってきたことはない」と話している。
県内では今年も4月末までに、58件の特殊詐欺被害があり、被害額は約8429万円に上っている。件数で前年より10件、被害額で4025万円減り、減少傾向にあるものの、被害に遭う高齢者は依然多い。県警生活安全企画課は「関係機関と連携して、貸し出し事業を推進していきたい」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180524-OYT1T50050.html
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