世田谷の特殊詐欺被害、23区で最悪…6年連続(11日)読売
昨年1年間に東京都世田谷区で起きた特殊詐欺の被害は216件(被害総額約5億4700万円)で、23区で最悪となった。
6年連続のワーストで、今年も4月までに101件に上っている。事態を重く見た世田谷区は被害防止を呼びかけるチラシの配布を始めたほか、警視庁と連携して不審電話がかかった地域に重点的に注意喚起するなど、緊急対策に乗り出した。
世田谷区によると、2012年に153件を記録して以降、23区では世田谷区の被害件数が連続して最多になっている。昨年はワースト2位の足立区より31件多い216件で、唯一の200件台となった。
今年になっても被害に歯止めがかからない。先月も80歳代の女性が、長男を装う男らから約1億1200万円をだまし取られるなど、4月時点で101件(同約2億9900万円)と、件数、被害額とも過去最悪ペースで推移している。
被害の約4割(37件)を占めるのが医療費などの返還を装った還付金詐欺。ほぼすべてが世田谷区役所職員を名乗る手口で、高齢者らを現金自動預け払い機(ATM)に誘導し、現金を振り込ませるという。区の担当者は「区が還付金の案内を電話ですることは絶対にない」と注意を呼びかける。
世田谷区は緊急対策として、詐欺の手口を記載し、留守番電話を利用するよう呼びかけるチラシ5万枚を作成。警視庁と連携し、詐欺グループから「だましの電話」がかかった地域に区のパトロールカーを急行させ、周辺で注意喚起のアナウンスを始めた。
また「電話の相手はニセ者です」と書かれた受話器用のステッカーも作成。高齢者宅を訪れることが多い警察官や金融機関職員などを通じて配布してもらうという。
世田谷区地域生活安全課の加藤秀紀課長(47)は、「『自分はだまされない』と思っていた人がだまされるケースも多い。人ごととは思わず、詐欺の手口を知って注意してもらいたい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180511-OYT1T50002.html
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