警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(26、27日 単位・レベル)
すり犯が激減
【治安うんちく】 「かばん師のヤマ」と呼ばれていたすり犯の男(69)が警視庁に逮捕された。「かばん師のヤマ」とは警視庁の泥棒専門の刑事の間で呼ばれている隠語。名前が付けられているのだから、それなりの大物だ。
男は都営地下鉄大江戸線の車内で、専門学校生の女性の手提げバッグから現金約6000円が入った財布などを抜き取った容疑。男は足が不自由で右手に杖を持ち、左手をバッグの中に入れて財布を抜き取るスリの常習犯。かばんから財布を抜き取る手口から、そう呼ばれていた。
昭和の時代から捜査員の間ではすり犯だけでなく泥棒の常習犯をこうした隠語で呼んでいた。余談になるがあれは小欄が捜査3課を担当していた時だ。「きょうファイアーマンを逮捕した」―良く聞くと、深夜のオフィスに侵入して机の引き出しから小銭を盗む〝こそ泥棒〟。ところが、あまり稼ぎにならないとゴミ箱に入っている紙に火を付けて逃げることから、そう名付けられたということが分かった。
通常は「ファイヤーマン」と言えば消防士。これは「火を付ける男なのでは…」とみんなで笑った記憶がある。
このすり犯が減少傾向にある。警察庁によると平成19年の認知件数は1万0220件だつたが昨年は約3分の1近くまで減って3524件。
その減少傾向は今年に入っても続いている。今年4月までの認知件数は1126件で前年より74件の減少。
ランキングは東京の534件、大阪の226件、千葉の62件、福岡の47件、愛知の45件と続いた。これに対して発生が全く無かったのは岩手、福島、山梨、鳥取、島根、山口、大分、宮崎の8県。最も増加したのは千葉の+19件だった。
検挙率のランキングは静岡の300%を頭に岡山の250%、三重の128.6%、そして群馬、石川、奈良、和歌山、広島、長崎の各県は100%だった。
一方、低かったのは大阪の11.1%、東京の14.2%、千葉の14.5%、沖縄の16.7%、京都の20.0%など。
ところが発生はあるが検挙が0の県は秋田、山形、福島、茨城、栃木、新潟、富山、福井、岐阜、徳島、高知、佐賀、熊本、鹿児島の14県もあった。
気にしない、気にしない。余罪を出せば良いのだから。泥棒は余罪が勝負だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
http://policestory.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-4188-22.html
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