子供の「連れ去り」減らず 17年72件、警察庁分析 (11日)日経
新潟市の小学2年大桃珠生さん(7)が殺害され、遺体が線路上に遺棄された事件では、下校途中に一人きりになったところを何者かに連れ去られた可能性がある。全国で昨年1年間に子供が狙われた略取誘拐事件は72件で、横ばいの傾向が続く。子供の安全を守るため、警察と地域、学校が連携した取り組みが重要となっている。
新潟市の事件は10日も容疑者の特定には至らず、現場周辺では児童らが保護者や警察官に見守られて登下校した。
警察庁の分析によると、昨年に13歳未満の子供が被害に遭った刑法犯の認知件数は1万5721件だった。2007年の3万4458件と比べ、半分程度まで減少した。
しかし、13歳未満の子供の被害を罪種別で見ると、略取誘拐については07年の82件以降、60件台から100件台の間で増減を繰り返し、刑法犯全体の傾向とは異なる。
登下校中の安全対策を巡っては、警察が通学路に重点を置いたパトロールをしたり、防犯教室を開いて危険を回避できるよう教えたりしている。民間も、昨年末時点で全国約4万7千団体に上る防犯ボランティア団体が、子供の見守り活動などを行っている。
そうした中でも、昨年3月には千葉県でベトナム国籍の小3女児が連れ去られて殺害されるなど、子供が犠牲になる凶悪事件は後を絶たない。地域の目が届きにくい場所や学校から帰宅した後の時間帯への対処など課題は尽きない。
警察庁は18年度中に、市街地や郊外で子供や女性にとって犯罪リスクが高い場所を割り出して分析し、防犯対策に生かす調査を実施する方針を示す。声掛けやつきまといといった「怖い目に遭った場所」を調べて検証することで、被害防止につなげるとしている。〔共同〕https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30324780Q8A510C1CC1000/
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