警視庁管内体感治安レーベル2
首都東京体感治安(7日 単位・レベル)
検挙も増えたが事件数も…
【治安うんちく】
今年に入り、振り込め詐欺の認知件数も検挙件数も増加している。検挙活動もさることながら、様々なイベントでの注意呼びかけたにもかかわらず、なんで収まらないのか?不正使用の電話の積極的な通話凍結や名簿屋の徹底取り締まりをなぜできないのかなど国を挙げての対策が必要だ。
警察は手を拱いているわけではない。
福岡県警はこのほど、北九州市内の偽電話詐欺グループの拠点とみられるマンションを詐欺容疑で家宅捜索したところ、複数の部屋が見つかった。さらに、これらの拠点で「掛け子」をしていたとみられる20~30代の男女4人を逮捕している。
こうした検挙に加えて東京・世田谷区内ではオレオレ詐欺を含めた特殊詐欺の被害が増えていることから、警視庁成城署管内の日本女子体育大学や成城大学などの女子大学生約30人が高齢宅を訪問して注意を呼びかけたり、警視庁小金井署では特殊詐欺根絶のための駅伝大会を開催。大会には警察だけでなく市役所や消防署、銀行、大学や高校などから49チーム約300人が参加した。
それだけではない。埼玉県上里町では警察官と小学生が一緒に歌舞伎を演じて被害防止を呼びかけたり、警視庁武蔵野署では60歳以上のお年寄り全家庭一軒一軒を警察官が直接、訪問して注意を呼びかけている。その数は3万軒を超える。
警察庁によると今年1月の振り込め詐欺の認知件数は972件で前年1月より89件も増えている。被害額も20億6215万0764円で同1598万4224円の増。
このうち、オレオレ詐欺は553件で同253件の増。被害額は11億1334万6764円で、やはり同2億9740万0224円の増加となっている。
架空請求詐欺は305件で同41件の増。被害額は7億9456万8000円でこれは9279万9000円のマイナスだった。(被害額は実質的な被害)
福岡県警のような拠点の摘発は、彼らにとって最も痛いはずだ。その振り込め詐欺検挙件数は今年1月は前年より92件も増えて283件ある。
主な内訳ではオレオレ詐欺の検挙は81件増えて208件。架空請求詐欺も4件増えて58件になるなど摘発も多い。
実際に小欄が相談を担当しているころ(平成16年から21年)は、1本の携帯、ひとつの口座で午前中だけで4、5人が被害に遭い、被害総額は1000万円を超えたこともたびたびあった。午前中だけでこの数字。被害防止には口座凍結が最も効果があるため1分1秒を争って凍結したものだ。
一度使われた携帯は次の使用を防止するため即、通話凍結など強行手段で臨まないと…
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【告知】
NHKBSで13日「連続企業爆破事件」 刑事・記者・被害者の物語 「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」
物語 「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」
昭和49~50年に日本中を震撼(しんかん)させた「連続企業爆破事件」をめぐり、刑事、新聞記者、被害者・遺族の3者の物語を紡ぐ「アナザーストーリーズ 運命の分岐点 連続企業爆破事件~見えない敵との闘い~」が13日午後9時、NHKBSプレミアムで放送される。
スクープした産経新聞記者は
事件の始まりは49年8月30日、東京都千代田区の三菱重工ビル爆破だった……
http://www.sankei.com/affairs/photos/180308/afr1803080033-p1.html
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