警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(4、5日 単位レベル)
監視の目が大事になる
【治安うんちく】
行方不明になっていた兵庫県三田市の女性会社員(27)の切断遺体が発見されてから1週間が過ぎた。この事件でアメリカ人の男(26)が逮捕され、防犯カメラの映像解析やスマートフォンなども押収されるなど着々と裏付け捜査は進められている。
それにしてもこの男、昨年中に3回も来日。しかも、米国からではなく香港などアジアから入国しており今回は韓国の釜山からだった。複数の女性とも連絡をとっていたという報道もある。目的はなんなのか、しっかりした捜査を願いたい。
警察庁によると今年1月の刑法犯、特別法犯の来日外国人の検挙人員は718人で前年に比べて12人の増加。このうち刑法犯の検挙者数は422人で前年に比べて18人の減少。しかし、特別法犯は296人で30人の増加だった。
総検挙者数のランキングは東京228人、愛知65人、埼玉58人、大阪55人、神奈川42人と続いた。
このうち殺人や強盗など重要犯罪の検挙者数の国籍別ランキングは中国が10人。続いてベトナムが3人、韓国が2人などでこの他にもヨーロッパ州や南北アメリカ州、その他の国が含まれている。
重要窃盗犯は中国が4人、韓国、ベトナム、ブラジルが各2人など。検挙者総数での米国人の検挙は1人で、すり犯だった。
それにしても外国人犯罪は増加傾向にあるなかで厄介なことがある。それは民泊問題だ。
マンションなどの空き室に旅行者を有料で止めることが可能になるが、兵庫県の女性死体遺棄事件は犯人の男が、海外の民泊サイトから部屋を予約するなど巧みに利用。1か所に限らず複数の民泊の部屋が遺体を置くなどの犯行に利用していた。
民泊への届け出が始まるが、ヤミ民泊だって出現しないとは言い切れない。分譲マンションでは理事会で禁止すれば届け出は受理されない。しかし、〝もぐり〟がいればどうなるのか。まさに法の網をくぐり抜けるわけだが、それは居住者みんなの監視で防ぐしかないだろう。
「隣は何をする人ぞ」では困る。殺人などの現場となればマンションの価値が激減する。居住者のコミュニケーションが大事になる。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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