警視庁体感治安レベル2
首都東京体感治安(2、3日 単位・レベル)
泥棒の社会は〝西低東高〟
【治安うんちく】
治安の観測をする指標となり、体感的に治安の悪化を示す犯罪として重要犯罪のほかに重要窃盗犯がある。侵入盗や自動車盗、ひったくり、すりなどだ。この重要窃盗犯が減少し続けており、刑法犯全体の認知件数を下げている。
警察庁によると、今年1月の重要窃盗犯認知件数は6604件で前年に比べて376件の減少。平成26年から連続で減少している。さらに、検挙率は49.7%で同2.9ポイントのアップ。
なんと言っても「検挙」。埼玉と千葉、宮城の3県で窃盗事件など計49件に関与した66歳の無職の男が埼玉県警捜査3課に逮捕され1月15日に追送検された。男は「ハンチング帽の男」と呼ばれていた常習者だった。追送検で余罪をどんどん出していく―これが検挙率を上げているのですね。
認知件数のランキングは大阪の642件、千葉の633件、愛知の589件、東京の568件、埼玉の469件など。全体の認知件数が減少したなかで最も減らしたのは愛知の-184件で、大阪も109件減らした。ところが千葉が547件増えたほか東京の+528件、神奈川の+447件など関東の栃木や群馬、埼玉も含めて3桁台が増加。どうやら泥棒の社会は〝西低東高〟のようだ。
検挙率のランキングは大分が260.0%で最も高く、以下、徳島の250.0%、長崎の135.7%、静岡の129.4%、滋賀の94.7%など。
これに対して低かったのは千葉の14.1%、山形の15.0%、鹿児島の16.1%、富山の16.7%、岩手の22.2%と続いた。さあ、埼玉県警に続こう!
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
最近のコメント