成田空港の覚醒剤密輸、年末は急増も年明け減 大口密輸摘発が奏功か(3日)産経
成田空港を舞台に昨年末にかけて急増した覚醒剤密輸事件が年明け以降減ってきている。千葉地検が起訴した容疑者数は昨年11月が9人、12月が27人だったが、今年1月は5人。これほどの急激な増減は珍しく、捜査の大口密輸包囲網が功を奏したともみられる一方、多数の“運び屋”を使った小口分散運搬法の手口が選ばれ始めた可能性も。スーツケースの改造や食品や飲料に偽装するなどさまざまな手口に対し、東京税関成田税関支署などは警戒を強めている。
地検によると、昨年1年間に成田空港における覚醒剤密輸事案で、覚せい剤取締法違反罪などで起訴したのは計61人。うち、11月の9人、12月の27人で年間起訴人数の半分を超えた。一方、6、7月は1人も起訴はなかった。起訴された国籍別ではタイが16人と最多で、中国とマレーシアが6人で続く。ドイツやイギリスからの密輸も目立った。
月によって密輸摘発事案の増減はあるものの、12月の27人という急激な増加は異例といい、ある捜査関係者は「あくまで因果関係はわからない」と前置きしたうえで、「大口の密輸に失敗後、密輸組織や販売側が小口で、大量の運び手を使って運ばせているかもしれない」と推測する。続きを読む
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