警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(7、8日 単位・レベル)
西高東低の事件
【治安うんちく】
自動車を盗んだり、その部品を狙う窃盗犯が多い。愛知県では「カーナビ盗」が横行しているという。
カーナビ―昭和56年にジャイロケーターとして生まれたのが始まり。平成25年には生産数が5974万というから驚きだ。
全車両の6割以上は搭載していると言われ、盗難防止のために不正に取り外すと自動的にロックがかかるなど対策は万全のはずだが、最近はこのロックを解除するパスワードのリストが出回っているというから始末に負えない。
こうした自動車の部品を盗む窃盗事犯が多い。平成29年は11月までだが部品が狙われた事件の認知件数は2万5354件あり、重要窃盗犯の自動車盗の9389件より遙かに多い。
しかし、事件発生が戦後最悪だった平成14年の部品盗の認知件数が12万8539件もあり、確実に減少している。同年に、今回のカーナビ盗難が多発している愛知県の認知件数は1万2762件で大阪の1万8319件に次ぐ2位だった。認知件数は福岡も含めると西高東低なのだ。
盗品はどうなっているのか。平成28年の数字になるが自動車の部品を盗んだ犯人はどう処分しているかのデータがある。処分先の最も多いのは自己所有の1168件、古物商が718件、廃棄又は放置が588件、金属回収業者への処分が561件など。カーナビを大量に盗んでどう処分しているかだ。同一人物が業者に大量に持ち込めば怪しまれるだろうに…。
盗難対策としてパスワードがあるのだろうが、そのリストが出回っているのでは、どうしようもない。情報社会の影の部分だろう。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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