警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日 単位・レベル)
日本の治安は安定期
【治安うんちく】
検挙率が20%を割り統計開始以来最悪の19.8%となった平成13年だったが、それ以降は、警察改革とともに順調に回復した。
同29年の年間検挙率は、前年を1.9ポイントも上回り35.7%になった。昭和の時代には50、60%台で推移していたのと比べると約半数。しかし、当時に比べれば事件数は同数だが内容が複雑化しており、110番数や警察相談など警察業務は増加していることもあって、当然のことだろう。
昨年から埼玉県内で続いていた放火事件。今年に入り46歳の男を逮捕した。容疑は4日未明、同県八潮市大瀬のマンション駐輪場で自転車に火をつけた疑い。
男は「同じように何件かやった」と供述しており、余罪が出るだろう。当然、立件して送致すれば検挙率は上がる。東京は江戸川区でも相次いでおり、それも逮捕の男ならこの上ない功績なのだが…
警察庁によると平成29年の刑法犯の検挙率は35.7%で前年より1.9ポイントアップした。平成に入り徐々に減少しついに同13年には19.8%になったが、年々アップして平成10年の38.0%に迫るまでに回復している。
ランキングは秋田の78.4%を筆頭に山形の75.7%、長崎の68.5%、鳥取の64.7%、島根の62.6%など。
低かったのは大阪の21.8%、埼玉の28.0%、東京の30.0%、岐阜の31.0%、愛知の31.5%と続く。
刑法犯の8割は窃盗犯であり、その検挙率が全刑法犯の検挙率を左右している。
窃盗犯検挙率が昨年は31.2%で、前年より2.3ポイント回復している。今回逮捕した埼玉の放火犯など逮捕した人物の余罪をいかに出すかだ。
体感治安に最も影響を与える殺人の検挙率は101.1%もあった。
今、日本警察は、発生件数は少なく検挙率が上がるという治安情勢にあり、安定した状況だ。
中には、この数字では納得しない人もいるだろうが、日本警察がどん底にあった平成11、12年の治安状況を実際に経験しないで「文句を言うな」と警告しておく。代役はいない組織なのだから、「助けてもらう」のに対して応援するのが人の道だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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