警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(17、18日 単位・レベル)
強盗にもいろいろ
【治安うんちく】
東京都大田区の23歳の塗装工と奈良県香芝市の22歳のアルバイトの男2人がこのほど神奈川県警に逮捕された。2人は昨年2月に神奈川県平塚市で、1人暮らしの80歳の女性宅に侵入して殺害。ICカードや財布を盗んだ容疑。
茨城県つくば市で、昨年末に77歳と67歳の高齢の夫婦が殺害された事件は、犯人は特定できず難航しているようだ。周辺では昨年夏ごろ不審な人物が目撃されているというが、被害者は頭部から顔面にかけて十数カ所も殴られたような後があり、相当恨みを持っているような見方もできる。さらに1階は施錠されていたが2階の窓は無施錠だったといい、侵入経路にも特徴がある。
東京・大田区の事件は強盗殺人だか茨城の事件は目的が分からない。窃盗に入り見つかったので殺害して逃げたということも捨てきれないのである。
強盗―実は同じ強盗でも居直り強盗と事後強盗がある。いずれも目的は窃盗。窃盗目的で民家などに侵入し、物を取ったが発見されてその物を取り返されることを防ぐため暴行などを振るった場合は「事後強盗」。
これに対して、窃盗目的で侵入したが、着手以前に発見されたため暴行や脅迫をして目的の物を取得する場合は「居直り強盗」。
居直り強盗は刑法236条の強盗に該当。事後強盗は刑法238条という別扱いになっている。刑罰はどちらも強盗に変わりはない。
統計では「強盗」にひとくくりになっているが、警察庁によるとその強盗の昨年の認知件数は、11月までだが1696件で前年と比べて472件も少なく、過去5年間は減り続けている。検挙率は比較的高く83.5%で同1.6ポイントアップした。
ランキングは東京の325件、大阪の265件、埼玉の130件、愛知の124件、神奈川の120件と続いた。
認知件数が1件から10件以内と少なくて検挙率が高かったのは宮崎の200%を頭に滋賀の150%、長野の133.3%、福島の116.7%、香川の110%など。
一方、低かったのは奈良と石川の40%、山梨の62.5%、愛知の68.5%、茨城の71.4%など。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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