警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(4、5日 単位・レベル)
資金源遮断の即効薬
【治安うんちく】
犯罪組織をぶっつぶすのに有効な手段のひとつが資金源の遮断。日本における犯罪組織のトップは暴力団。その暴力団の資金源を遮断するため警察は銀行の融資のための条件となる情報を提供することになった。
銀行が個人融資の際に、その相手が暴力団関係者か否かの情報をオンラインでの照会に応じることになったもので、融資相手が暴力団関係者の場合は当然、融資はできなくなるなど暴力団の資金源を絶つのが狙い。
警察庁のこうしたデータベースを使った照会システムは、証券業界が運用を始めており、2例目。資金源遮断の効果が期待できる。
警察庁によると昨年11月現在の暴力団の検挙件数は1万8947件で前年に比べて5441件の減少。
最も多かったのは窃盗で1万0646件。次いで詐欺が2152件、傷害が1694件と続き、前年に比べて窃盗が3193件も減った。
ところが、殺人は13件増えて65件、放火が4件増の26件、暴力行為が4件増の11件など。
一方、検挙人員は傷害が最も多く1965人、窃盗が1757人、詐欺が1663人と続いた。特に殺人は29人も増えて107人だった。
特別法犯の検挙件数は9487件で、前年より940件の減少。内訳は覚醒剤取締法が6416件、大麻取締法が1001件、迷惑防止条例が353件など。検挙人員は大麻取締法が601人で前年より87人も増えている。
このように法令違反の検挙も順調に進んでおり、これに資金源の遮断が加わるとなれば与えるダメージは大きい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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