ゼネコンが工藤会にみかじめ料2000万円 社員、捜査で供述 証言は拒否(27日)西日本
特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)の上納金を巡る脱税事件で、所得税法違反の罪に問われた同会総裁、野村悟被告(71)の公判が26日、福岡地裁(足立勉裁判長)であった。大手ゼネコンの男性社員2人が検察側証人として出廷。検察側は、印刷工場建設を巡り、工藤会側に現金2千万円を支払ったとする2人の捜査段階の供述調書を明らかにしたが、2人は「報復が怖い」として法廷での証言を拒否した。
大手ゼネコンが暴力団組織にみかじめ料を提供していたことが判明するのは異例。検察側は今後、調書を証拠提出し、地裁は採用するか判断する。
2人の調書は昨年2月、検察の任意聴取で作成された。調書などによると、このゼネコンは2005年に北九州市内で着工した印刷工場建設に絡み、工藤会関係者を名乗る人物から脅迫電話を受けた。このため下請け業者と協力し、工事費を水増しし費用を捻出。06年初めに別の地元業者に工藤会へ現金計2千万円を渡すよう依頼した。
公判には法廷と別室を映像と音声で結ぶビデオリンク方式が用いられ、2人の名前と会社名は秘匿された。2人は「事情聴取では記憶通り話した」と調書の内容を認めたが、法廷での証言は「家族や同僚に危害が及ぶ恐れがある」と拒んだ。
25日の公判では、証人尋問で証言を拒んだ同会幹部に過料5万円の決定を出したが、26日は命じなかった。弁護側は「対応が異なるのは不公平」と指摘したが、足立裁判長は判断を示さなかった。=2017/12/27付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/383033
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