「白いダイヤ」密漁が相次ぐ…暴力団の資金源に(11日)読売
ウナギの稚魚・シラスウナギの漁が16日、解禁される。
高知県内の河口や海では来年3月5日までの夜から早朝にかけて、明かりをともした小舟が蛍のように水面に浮かぶ様子が見られる。シラスウナギは〈白いダイヤ〉とも呼ばれ高値で取引されるため、違法な漁具を使うなどした「密漁者」は後を絶たず、県は取り締まりに追われている。
◆パトロール
漁が解禁される約1か月前の11月17日未明、県漁業管理課の職員ら約20人が高知市の甲殿川下流と、四万十市の四万十川下流でパトロールをした。甲殿川では、陸から水面を懐中電灯で照らすと、川岸近くに仕掛けられた長さ約6メートルの「張り網」を発見、職員らがボートで近づき回収した。網の中程にはシラスウナギ1匹が入っており、担当者は「今シーズンはこの時期からシラスウナギがとれるのか、様子を見るためのものやね」と顔をしかめた。
この日は、四万十川でもシラスウナギ32匹がかかった張り網を押収。県漁業管理課の中西敏郎さんは「張り網は20万~40万円と高額なため、密漁者にとって痛手。密漁の防止にもつながる」と強調した。
◆暴力団の資金
県の規則でシラスウナギの漁法は、虫とり網に似た形状で枠の長さが3メートル以内の「すくい網」ですくいあげるのが基本。養殖業者などで、知事の特別な許可を得れば、大量にとることができる「張り網」「地引き網」などを使うことができるが、県内では事実上許可を得ている業者はいないという。また、体長21センチ以下のシラスウナギを採取してはならないと決められている。
高級食材であるウナギの「完全養殖」は技術面などで課題があり、ほぼ全ての養殖業者が天然のシラスウナギを大きく育てている。乱獲などの影響で漁獲量が減少傾向でもあり、関係者によると100グラムあたり約6万円の高値で取引されていることもある。
今年4月には南国市前浜の海で、違法な漁具を使って、体長21センチ以下のシラスウナギ227匹をとったとして、香川、高知両県の暴力団組員の男ら3人を県漁業調整規則違反(体長等の制限)の疑いで逮捕。その後の裁判で、男らは2013年頃から常習的に違法な漁をして利益を得ていたことが明らかになった。
続く
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171211-OYT1T50007.html
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