警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(27、28日 単位・レベル)
愛情のかけらもない
【治安うんちく】
大阪府寝屋川市の住宅で遺体で見つかった33歳の女性は、感情のある人間社会では考えられない残酷な事件の被害者だった。
女性は2畳ほどの窓のない部屋で監禁されていた。寝ているふとんの隣には簡易トイレが置かれ、飲み水は外からのチューブで飲まされ、食事も満足に与えられず発見された時は身長が145センチなのに体重は19㌔。胃の中には何にも残っていなかったという。
我が子を小部屋に閉じこめ、それを監視カメラで監視までしていたというから、人間社会では考えられない犯罪だ。
最近、こうした実子や配偶者、父母などが家族・親族間における事件が多い。以下は今月になって報道された事件の見出しのほんの一部だ。
★ 9か月の息子や妻への暴行容疑、土木作業員を逮捕(27日)TBS
★「包丁で切りました」 23歳男が両親刺し父親死亡(24日)テレビ朝日
★母親ら3人が「しつけ」と暴行か、4歳男児死亡(25日)読売
★長男をハンマーで殴打 92歳父親逮捕 埼玉・深谷市(24日)テレビ朝日
★長男の肛門にシャワー 父親逮捕 日常的に虐待か(20日)テレビ朝日
★「末期がんの妻を楽に」首切った疑いで夫を逮捕(19日)テレビ朝日
★熱湯浴びせた疑いで母親を逮捕 6歳長女は3週間のやけど、香川(10日)西日本
★母親を殺害か 30歳男を逮捕 包丁で刺した疑い(8日)産経
★2歳長男に多量の睡眠導入剤 母親を殺人未遂容疑で逮捕(7日)NHK
★嬰児の遺体を畑に埋めた疑い、男女2人逮捕 栃木県警(6日)朝日
★便器内の水に浸かり…第三京浜PAトイレに赤ちゃん(1日)テレビ朝日
警察庁の平成28年の犯罪統計によると、親族に関する事件で実子が被害者となった事件の検挙件数は1366件あり、うち殺人は99件だった。
これを戦後の事件数が最も多かった平成14年と比較すると実子が被害者となる事件は338件。28年は3倍以上に増加している。
さらに、暴行や傷害などの粗暴犯にいたっては平成14年の134件に対して28年は1135件と激増している。
全国の警察が平成28年に摘発した殺人事件(未遂を含む)のうち、55%が親族間で起きている。殴ったり殺したり愛情のかけらもない親が多くなっていることを裏付けている。いやな世の中になってしまった。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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