警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(25、26日 単位・レベル)
反骨精神を持て!
【治安うんちく】
昨年9月に兵庫県加古川市で市立中学2年の女子生徒が自殺した問題で、設置された第三者委員会はこのほど「クラスや部活動での無視や仲間はずれなどのいじめが原因だった」と認定。三者委は「生徒がアンケートでいじめを訴えた昨年6月の時点で学校が対応すれば自殺せずにすんだ」と指摘している。
一方、平成26年に鹿児島県の県立高校1年の男子生徒=当時(15)=が自殺した問題では、県教育委員会が「いじめを受けたと断定できない」としていたが、三反園訓知事が再調査を要請したため本格的究明にあたる。
警察庁によると今年上半期のいじめに関する事件数は82件あった。過去8年間の同月数字は平成22年が133件だったが同25年には410件と最も高く以後減少し続けて同28年には149になり今年はさらに67件少なくなった。
また いじめが原因で検挙・補導された少年は267人で前年より64人の減少。内訳は小学生が44人で中学生が174人、高校生が49人だった。
痛ましいのはこのいじめが原因で自殺すること。上記の兵庫県や鹿児島県のように対応がどうみても歯痒い。学校は勉強だけ教えるのではない。
いじめで悩んで相談した人数は74人に過ぎない。複数回答になるが最も多い相談先は保護者が77%。次いで教師が43.2%、警察が16.2%だった。
相談があったのに自殺したという数字は無いが、全てにおいて何らかのシグナルは出ている。これを救うには家庭は家庭として日常生活からの判断。教師は良く子供達とコミュニケーションをとり生徒一人一人の心境を把握することが大事だ。
小欄も小学生時代にはいじめに遭った。「くじけちゃならない人生は」だ。「いつか必ずやり返してやるんだ」と強い反骨精神を持ってほしい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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