警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日 単位・レベル)
犯罪収益移転防止法犯が増加
【治安うんちく】
ショッピングサイトを装った「詐欺サイト」の被害が相次いでいることから21日、振込先の口座を開設したなどとして、警視庁や神奈川、大阪、福岡など20都道府県警が犯罪収益移転防止法違反や詐欺の疑いで計43人を摘発した。
警察庁は犯罪収益移転危険度調査を実施。犯罪収益の資金洗浄(マネーロンダリング)に使われた疑いがある取引が今年4月からの半年間で170件にのぼることから、この情報を分析して各都道府県警に指示を出していた。
これを受けて警視庁などの詐欺サイトの一斉摘発になったもので、一般のサイトを改ざんして検索サイト経由で詐欺サイトに誘導するなど巧妙化していた。
警察庁が11月現在で摘発した特別法犯の送致件数は6万7531件。前年に比べて190件と僅かだが減少した。ところが犯罪収益移転防止法犯の送致が前年より612件も増えて2433件だった。
さらに大麻取締法違反が467件も増えて3576件になっている。今月になっての摘発だが、栃木県鹿沼市の住宅で大麻草を栽培していたとして45歳の運転代行業の男と40歳の風俗店経営の男が栃木県警に検挙され送検された。なんと価格にして3540万円相当の大麻5.9㌔所持していたほか栽培中の大麻92本も押収している。
大麻取締法犯が増加した一方で、増加傾向にあった覚醒剤取締法犯の送致数は1万3108件と高い数字で推移しているが、前年より750件も減少している。
しかし、地下鉄の1日乗車券を使って覚せい剤を駅構内で売り歩いたなどとして、34歳の無職の男が大阪府警に検挙されるなど、一般市民への浸透が危惧される事態になっている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
最近のコメント