警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(18、19日 単位・レベル)
年末年始特別警戒中
【治安うんちく】
暮れになると強盗やひったくりなど街頭での犯罪が多くなることから警察は年末年始特別警戒を実施している。
そんな最中に推理小説を地で行く事件が起きた。16日に埼玉県志木市の民家の布団の中で意識不明になっている63歳の男性が発見された。「無断欠勤した」として安否確認で発見されたもので病院で死亡が確認された。
実は10日前の6日午前5時ごろ「路上で耳から血を流している男性がいる」と110番通報。警察官が現場にかけつけたが、それらしき人物は発見されなかった。
ところが、16日に布団の中で見つかったのがその男性。110番通報のあった現場から男性の自宅まで400㍍離れており、警察は路上強盗の被害に遭った男性が自宅に帰って倒れたものとみて強盗致死事件として捜査している。なぜ自から警察に通報しなかったのか?謎が残る。
街頭における犯罪は統計上は暴行、傷害、恐喝や強制わいせつなどで街頭犯罪として扱われている。
警察庁によると街頭犯罪の今年11月現在の認知件数が29万3040件で前年より4万2398件減っているが極めて高い数字だ。
罪種別では暴行が最も多く1万2673件。次いで傷害が8396件、強制わいせつ3080件、恐喝750件など。
認知件数のランキングは大阪の4万5452件、東京の4万4561件、埼玉の2万4003件、愛知の1万9963件、神奈川の1万9009件と続く。
ちなみに暴行が最も多いのは東京の2569件。傷害も東京で1274件。恐喝も東京で108件。強制わいせつは大阪で470件。
埼玉の強盗致死事件だが、強盗の統計はあるが路上強盗は無い。但し強盗事犯の認知件数は1696件で、このうち侵入強盗は543件。ひったくりも強盗になることもあり、残りの3分の2にあたる1153件は路上やタクシー強盗などだろう。となると強盗は建物外での犯罪と言えそうだ。だから年末特別警戒が大事になっている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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