警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(16、17日 単位・レベル)
高い殺人の検挙率
【治安うんちく】
今年も残すところ半月―年末を迎えると思い出すのが東京・世田谷区の一家4人殺しの事件。30日で発生から17年になる。16日には、現場の近くで遺族や地元の人など100人が集会を開き、情報提供を呼びかけた。
事件のあった平成12年は、警察不祥事もあって数字的にも体感的にも最悪の治安情勢だった。その治安もここに来て回復傾向にある。
警察庁によると今年11月現在の重要犯罪の認知件数は1万0098件で戦後最も少なかった昨年をさらに596件下回った。
罪種別にみると認知件数が最も多いのが強制わいせつで5430件、強盗が1696件、強制性交等が1032件、放火が874件、殺人が848件、略取誘拐・人身売買が218件。
注目すべきは強盗が前年より472件も減少したのに加えて強制わいせつも316件と大幅に減少したことだ。
しかし、強制性交等が前年より112件も増加。さらに殺人が+41件、放火が+34件、略取誘拐・人身売買も+5件となっおり余談を許さない。
これに対して検挙率が前年より3.4ポイントもアップして81.0%になった。
罪種別で最も高かったのは殺人の101.2%を筆頭に略取誘拐・人身売買が100.0%、強制性交等が93.2%、強盗が83.5%、最も低くても放火が77.1%だった。
認知件数のランキングは大阪の1397件、東京の1339件、埼玉の731件、神奈川の690件、愛知の653件と続いた。
全体的に減少した中でも大阪は244件も減らしている。さらに、千葉が-129件、東京も-95件と認知件数が多い都県が減らしたことが大きい。
残念ながら減らすところもあれば増えるところもある。沖縄が+36件、広島が+29件、山梨が+15件など。さらなる抑止に力を入れられたい。
このように殺人の検挙率は極めて高く、世田谷一家殺人事件の解決は〝天下の警視庁〟に期待したい。公安部は46年前の殺人事件の犯人を挙げたのだから刑事部も…
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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