警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(10、11日 単位・レベル)
警察には限界もある
【治安うんちく】
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で残り8人の身元が10日、判明した。群馬県の女子高1年生、さいたま市の女子高2年生、福島市の女子高3年生、埼玉県所沢市の大学2年の女子学生、神奈川県横須賀市の20歳の男性、同県厚木市の会社員の21歳の女性、横浜市の25歳の女性、春日部市の26歳の女性。
この事件で福島市の女子高3年生とさいたま市の女子高2年生の携帯電話の位置情報がいずれも座間市のアパート周辺で通信が途絶えたという情報もある。
最後に確認された場所が「被疑者のアパート周辺」となると「なんで周辺を捜査しなかったのか」という批判が出る。
家出人の捜索願いを受けた警察は「事件性があるのか無いのか」あるいは「自分の意思で失踪したのか(例えば自殺)」によって、対処が違う。
捜索願いが出されれば警察はデータベース化して写真や情報等を登録。それは全国の警察署や交番などで閲覧が可能になっており、事件性が感じられない場合は全国の警察官が通常のパトロールなどで捜すことになる。
全ての捜索願いに捜査員を出して捜査するのは極めて困難を伴う。なぜなら行方不明者は平成28年には8万4850人にものぼる。それでも警察は届け出により8万3865人の所在を確認している。
一部報道で位置情報の確認を問題視しているが、座間署は途絶えた周辺の捜査をしているという情報もある。しかし、付近住民から不審者情報が得られなかったのか執拗な追跡をしなかったのかだ。
それにしても巡回連絡簿があればアパートの住人状況が分かったのかも知れない。当然捜査は違っていただろう。
今、警察は巡回連絡の協力が得られない。個人情報―なんて言っていないで巡回連絡に協力したら如何か!
犯罪史上に残る事件。政府は、犯行の経緯を徹底的に調べて明らかにし、再発防止に努める方針を示している。
そのためには物的な証拠というよりも、警察は被疑者の取調により事件の全貌を解明することが求められており、取り調べが勝負になってくる。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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