警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(24、25日 単位・レベル)
お年寄りだけが…
【治安うんちく】
振り込め詐欺の被害者として高齢者が狙われているが、高額現金がゴミとして出される背景に高齢者が多いと言うから、まさに高齢者受難の時代である。
読売新聞によると全国各地のごみ集積所や処理施設で今年に入り、高額の現金が相次いで発見されており、1000万円以上が見つかったのは6府県で7件。金額にして約1億3150万円に上るという。専門家は「遺族らが遺品に札束が入っていることに気付かずに捨てるケースが増えているのでは」と分析している。いかに孤独な高齢者が多いかを裏付けているようだ。
内閣府などの調査によると平成27年の65歳以上の高齢者で一人暮らしは18%にのぼりその多くはタンス預金。民間機関の調査などによると平成26年のタンス預金は43兆円とも言われており、高齢者のタンス預金がいかに多いかが分かる。
しかも経産省によると60歳以上の高齢者世帯の平均貯金額は2385万円だというから、貯金も額からして振り込め詐欺犯から狙われやすいのは高齢者ということになる。
警察庁によると今年9月現在の振り込め詐欺の認知件数は1万2964件で、被害額は230億6434万4000円。
このうち被害者となるのは女性が多く全体の72.3%で男性が27.7%。うち70歳以上となると女性は49.8%と半数を占め、男性は12.4%だった。オレオレ詐欺になると女性の被害者は76.6%とぐ~んと跳ね上がる。
それにしても老後の生活のため一生懸命に貯めたお金が、詐欺被害に遭ったり、間違ってゴミ扱として捨てられるとは悲しい話である。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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