警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(23、24日 単位・レベル)
ネット社会の闇
【治安うんちく】
9人という大量殺人事件のきっかけとなったのがネットでの自殺の呼びかけだった。
もう閉鎖されてしまったが、かつて「闇の職業安定所」なるサイトがあり、平成17年には長野県松本市の長男が父親の殺害をSNSで依頼。これを受けた36歳の男が76歳の父親を殺害するという殺人事件があった。
犯罪行為の映像の投稿から覚醒剤などの取引などネット社会の闇は深まるばかりだ。こんな時代を表す統計がある。
内閣府が今年実施した「治安に関する世論調査」での結果だが、「現在の治安で不安を感じる場所」として挙げたのは「インターネット空間」で61.1%を占めたという。かつて恐れられていた繁華街は54.3%で、路上は47.6%にすぎなかった。
そして、警察に対する要望として、「力を入れてほしい犯罪対策」では、インターネット利用犯罪が51.2%で、殺人や強盗など凶悪犯罪対策の51.1%を上回った。
近年問題となっている振り込め詐欺などの悪質商法対策も48.8%あった。
こうした情勢の中で「治安が良くなった」と答えた人は35.5%にすぎず「悪くなった」が60.8%もあった。
しかし、実際には、平成14年には事件数が280万件もあったが、同28年には100万件を下回るなど犯罪の発生は大きく減少。良くなっているはずだ。
ではなぜ?悪くなったと思う人が多いのか。やはり体感治安にあるようだ。そして、ネット社会の影響があまりにも大きい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
最近のコメント