警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(15、16日 単位・レベル)
テロ等準備罪の検挙なし
【治安うんちく】
共謀罪の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」が施行された7月以降の適用状況について質問主意書を提出した議員がいる。
政府は「7月11日の施行以降に同容疑で逮捕・起訴されたケースは1件もない」とする答弁書を閣議決定したという。
提出したのは「現行法で十分ではないのか」と反対した政党の議員。
レンタカーで歩行者など8人が殺害されたテロ事件がニューヨークで発生した。犯人はウズベキスタン出身の男(29)。「『イスラム国』の処刑映像に触発された」と供述しているという。「イスラム国」が作成したテロの手引書に従って犯行に及んだとも…
ロンドンで起きた地下鉄爆弾テロでは、このほど18歳の少年が逮捕された。少年は英国人の里親に養育されている難民だった。
テロ等準備罪の制定にあたっては、情報や告発があれば思想など人間の内面まで入り込んだ捜査をされるのではと懸念した国民が多かった。
警察はそんな暇ではない。対象はあくまでも組織的犯罪集団であり、英国の事件は組織に関係しているようだが、米国は報道でしか分からないが、単に「イスラム国」に心酔しての犯行だったとすれば、テロ等準備罪による事前摘発はできない。
警察は「事件が起きてから捜査して犯人を逮捕する」というよりも、「事件を起こさせない」ようにする抑止が大事なのだ。
その意味では法を制定することでテロの抑止力になれば良いのであって、4か月過ぎても適用がないのはそれだけ安全ということになる。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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